マジックミラー 有栖川有栖 [国内小説]
鏡は物を正確に映し出す。 あたかも鏡の中にもう一つ別の世界があるかのように。
冒頭、二人の男が登場する。 二人は殺人の手順を確認している。 この二人は兄弟、しかも双子である。
第一の殺人事件の被害者は、この双子の兄の妻。 殺人犯はこの二人のうちどちらかであるにもかかわらず、犯行時刻に二人ともアリバイがある。
そうしているうちに第二の殺人事件が発生。 殺されたのは双子の兄弟のどちらか。 しかし、頭部と手首から先が切断されていて判別できない。
第一の殺人事件の犯人はどうやってアリバイを作ったのか、第二の殺人事件の犯人は?
この本では途中で時刻表や地図が出てくる。 双子の兄弟のアリバイについて考察するときに利用するのでじっくり読み込んだほうが面白いと思う。
また、後半部分で登場人物の一人である作家がアリバイトリックの講義を行うシーンが登場する。
トリックの内容が大まかに九つに分類されていて非常に面白い。 ミステリー好きなら 「なるほど」 と思うだろう。
この分類法は、ほかのミステリーを読むときにも当てはまると思うので興味ある人はぜひ読んでみてほしい
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