ヤマダ一家の辛抱(上)(下) 群ようこ [国内小説]
~ヤマダ家~
父カズオ : 平凡なサラリーマン。 会社では腰が低く、家の中でもうだつがあがらない。
母サチコ : バリバリのキャリアウーマン。 副編集者。
姉ナオコ : 高校生。 とにかく勉強が好きで暇さえあれば読書をしている。 まじめすぎて学校では周りから浮いている。
妹ユカリ : いまどきの高校生。 流行り物が大好きで勉強は嫌い。 服を買うことが生きがい。 「勉強ばかりしていても人生はつまらない」と考えている。
ヤマダ一家は、現代社会を反映しているような感じ。 男性の力が弱く、女性が力強く生きている。 (けっこうお父さんが虐げられててかわいそう…)
勉強が大嫌いで、今が楽しければそれでいいというユカリ。 将来は無職で、フリーターになりたいという発言も出てくる。
そんなユカリとは正反対で将来のことを見据えて頑張っているナオコ。
実際、新聞やニュースでユカリのような子どもたちやナオコのような子どもたちの話を耳にすることも少なくないと思う。
そういった意味では、現実にいそうな平凡な家族だと思う。
そんなヤマダ家に次々と試練が訪れる。 (試練といえば大げさかも…。 どちらかといえば、面倒事や心配ごとって感じかなぁ。)
隣人も変な人ばかりだし、父親の会社の社長も変わった人。 それらの人々との関わりが非常に面白い。
最近、ミステリーばかり読んでたから、こういう本読んだの久しぶりかも。 面白かった
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